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リーダーにふさわしい宝石とは [ビジネスシーンでのジュエリー]

リーダーというポジションにもだいぶ慣れてきた30代後半になると、私はジュエリーを身に着けようかなという気になりました。どのような仕事でもある程度こなせるという自信がつきましたので、そのことを表現する手段として高級でなくても上質なジュエリーがふさわしいと思ったからです。しかし仕事ではそれなりの経験を積んだスペシャリストであっても、ジュエリーに関しては知識が乏しく新人並みです。ジュエリーはなにやら難しい知識が必要そうな気がして、最初のうちは売り場に行くのも気後れしがちでした。

「ジュエリーコーディネーター」の教科書には

ジュエリーという商品は、売り手と買い手の間に、商品内容についての大きな知識差があるという特徴を持っています。そのことを考えるならば、ジュエリーという商品についての、正しい情報を提供することは、ほとんどが業者側の責任だといってもよいでしょう。

とありますように、正しい情報を提供するのは業者側の責任です。しかし、お客様にほんの少しのジュエリー知識があれば、よりご自身にふさわしいお買い物ができるのではないかと思います。このコラムでは、そのための知識を少しでもご提供できればと思います。

ビジネスシーンにおけるファッションとは、ズバリ「その仕事にふさわしいセンスがあることを表現する手段」ではないでしょうか。特にビジネスの経験を積んでそれなりのポジションになり、そのポジションにふさわしい質の服を着るようになれば、ここぞという時ほどジュエリーをしないのは画竜点睛を欠くといえるでしょう。そのためには、使い込んでも、みすぼらしく見えない安っぽく見えない上質な素材であることが大切かと思います。宝石であれば、やはりダイヤモンドでしょうか。ダイヤモンドは、無色のためビジネスの邪魔をしない控えめさがありながら、やはり宝石の王座を占めるだけの存在感があり、ビジネスリーダーにふさわしいといえます。

Brillanten.jpgとはいいましても、エンゲージリングのセンターストーン並みの大きさのダイヤモンドは、存在感がありすぎてビジネスシーンにはあまりそぐわないと私は思いますが、みなさまはいかがでしょうか。かつて、宝石は所有者の財力、権力・権威を誇示するものとしても使用されていました。かつてと比べて宝石が一般化した現在でも、あまり大きすぎるものは相手に威圧感を与えかねませんし、行動も制約されます。私の感覚では指の大きさにもよりますが、0.1カラット(ラウンドブリリアントカットなら3mm)あたりが日本のビジネスシーンでは限界のような気がします。このような小粒のダイヤモンドはメレと呼ばれ、基本的にダイヤモンドの品質の評価基準とされる4Cの評価を出せないものが多いのです。そのため、鑑定書の出るダイヤモンドとは異なる注意点が必要だと思います。ダイヤモンドだと思って買ったものが本物でないのは、悲しすぎますので。

1.ダイヤモンドとキュービックジルコニア

現在、ダイヤモンドの代用品として最も使用されているのがキュービックジルコニアですが、みなさまはダイヤモンドとキュービックジルコニアの違いをご存知でしょうか? 

装飾用に使われる石には、天然石と人工生産物である合成石・人造石・模造石があります。これらの中で天然石だけを「宝石」と呼びます。

簡単に言うと、宝石のみかけだけを模倣して中身がほとんど違うものが模造石、宝石の中身までほとんど同じものを作ろうとしているのが合成石、自然界には存在しないものを人間が作り出したらみかけが宝石によく似ていたのが人造石でしょうか。(より詳細な説明は日本ジュエリー協会のホームページにもございます→「宝石とは」

例えば、ダイヤモンドを例にとりますと、
  天然石・・・天然ダイヤモンド  ← これだけが宝石
  合成石・・・合成ダイヤモンド
  人造石・・・キュービックジルコニア
  模造石・・・ガラス
となります。

合成ダイヤモンドは、主に工業用に使われます。ジュエリーに使用されないのは、宝石品質で十分な大きさのあるものは製造が難しく費用が高くなるためと言われています。ダイヤモンドの模造石としてのガラスは、現在ではラインストーンとして知られており、その代表的ブランドであるスワロフスキーはダイヤモンドとは異なる「スワロフスキー」という独自の地位を獲得しています。

CZ.jpgキュービックジルコニアは人造石ですので、天然ダイヤモンドとは全く違う構成要素(化学組成)からなりますが、屈折率がダイヤモンドに近いため輝きが似ています。しかし、キュービックジルコニアは光の分散率が高いため、光がより虹色に輝きます。ダイヤモンドも光が分散し虹色が出ますが(これをファイヤーと言います)、キュービックほど分散しないため狭くはっきりした虹色になります。この違いは石が大きくなるほど際立ちます。また、屈折率が近いと言っても、やはりダイヤモンドの方が屈折率が高いので少ない光でより輝き、薄明かりではその差が際立つと言われています。

2.紛らわしい呼び名 CZダイヤモンド

宝石の世界では「フォールス・ネーム(false name:誤称)」というものが昔からあります。イメージを良くするために、みかけがよく似たより価値の高い宝石の名前をつけることを言います。

フォールス・ネームの例
フォールス・ネーム(誤称) 本当の名称(素材)
ウォーター・サファイアアイオライト
イブニング・エメラルドペリドット
アリゾナ・ルビーパイロープ・ガーネット
トパーズ・クォーツ
リオグレンデ・トパーズ
シトリン・トバーズ
シトリン
台湾翡翠ネフライト
アフリカ・ダイヤモンド無色トパーズ
アラスカ・ダイヤモンドロッククリスタル(無色水晶)
セイロン・ダイヤモンド 無色ジルコン
フランス・ダイヤモンド無色ガラス

同じように、あたかも宝石であるかのような印象を与えるコマーシャル・ネーム(commercial name:商標名)を合成石・人造石につけていることがあります。最近たまに目にすることのある「CZダイヤモンド」「ダイヤモンドCZ」などが典型でしょう。「シトリン・トパーズ」が本当の名称は「シトリン」であるように、「CZダイヤモンド」の本当の名称は「CZ」で、CZはキュービックジルコニアの略表記です。先ほどご説明いたしましたように、キュービックジルコニアは人造石で、宝石ではありません。有名になってきましたのでキュービックジルコニアは人造石とご存知だった方も多いかと思いますが、その略表記がCZだとご存知の方は少ないと思います。ご存知なのは、かなり通の方だけなのではないでしょうか。良識のある販売者なら、「CZダイヤモンド」などの誤解を生むような表現は絶対にしません。

カナリーダイヤモンド.jpgもちろん宝石名に何かついていたら必ずおかしいということではなく、本当にその宝石であることも多いです。例えば「インペリアル・トパーズ」は主成分にOHが含まれるタイプのトパーズを指しますし、「カナリー・ダイヤモンド」は濃いイエローダイヤモンドのことを指します。ですが、宝石名に知らない言葉が付いていたら、どういう意味かと疑問に思って業者に聞いたり、調べることをお勧めします。もし正しい名称だったとしても、その宝石の詳しいことまで知ることが出来るので、より愛着も湧くのではないでしょうか。

私はキュービックジルコニアが悪いとは思いません。人造石ですからダイヤモンドと比べて非常にお安いですし、それを考えれば十分すぎるほどきれいです。私の友達には、ダイヤモンドの上品な輝きよりキュービックジルコニアの七色の輝きの方が好きと言う人もいます。また、小さくても本物の宝石を普段使いしながら、時には大きなキュービックジルコニアをアクセサリー感覚でとTPOで使い分けて楽しむ方もいらっしゃいます。このようにダイヤモンドとキュービックジルコニアの違いを理解した上で、自分の好みや状況などにあわせて先入観なく選択されるのはすばらしいことだと思います。

ただ、ビジネスリーダーがビジネスで使用するケースに限って言えば、やはりキュービックジルコニアよりダイヤモンドの方がよりふさわしい気が私はいたします。キュービックジルコニアの七色の華やかな光か、ダイヤモンドの白く強い光か、という見た目の選択だけではなく、その意味合い、精神性も思うからです。ダイヤモンドは天然で最も硬い物質で、その名前はギリシャ語のadamant「堅固で侵しがたいもの」に由来します。キュービックジルコニアもその硬さにはかないません。(ただし、ダイヤモンドは一定の方向に割れやすい性質を持っていますので、乱暴に扱われませんように。)また、ダイヤモンドは自然が長い時間をかけて育てたもので、成長過程の環境によって異なるインクルージョンinclusionと呼ばれる包有物(別の鉱物や液体、気体)を持ちます。1つ1つが個性とおいたちの記を持っているのです。キュービックジルコニアは工業製品なので、均一なものが大量に生産されます。

ダイヤモンドとキュービックジルコニア、どちらを選択されるかは人それぞれです。しかし、ダイヤモンドだと思って買ったのに違っていたとしたら悲しいことです。かのドラッカーは「知りながら害をなすな」とプロフェッショナルの倫理を諭しています。プロフェッショナルの倫理に反する行動をしている業者を、知らないとはいえ利する結果にならないよう、十分にお気をつけください。

最初の画像(ダイヤモンド)と2番目の画像(キュービックジルコニア)は、ウィキペディアからお借りました。
最後の画像(カナリー・ダイヤモンド)は、高級時計財団のHPからお借りしました。(→



★ 関連コラム
 ・ビジネスシーンにおけるジュエリーリング
 ・リーダーにふさわしい貴金属とは 
 ・ビジネスシーン・ジュエリーのコラム一覧

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正直0.1カラットなんて見えないくらい小さくて、美的観点から無意味なだけでなく、原価はただ同然のそんなものに騙されてるのは日本だけで、自分の無知をさらけ出す事にもなるので、つけない方がマシだと思います。
勿論あなたがそれが好きならよいけれど、宝石を愛するからななく、自分の地位を表すのが目的の様なので、逆にバカにされると思います。0.1以上がビジネスシーンにふさわしくないと思う人間の方が無教養でおかしいし、ファッションまでそんなに人の目を気にしてするのは卑屈で、ちっともリーダーらしくないと思います。
by お名前(必須) (2014-05-11 15:43) 

ANOTHER-YOUスタッフ

>お名前(必須)さん

コメントありがとうございます。
おっしゃるとおり、0.1カラットでは価格面での価値は高くありません。トップリーダーであれば、価格面での価値が出る大きさ(数カラット以上)の宝石をつけるシーンもあるかもしれません。宝石は貴重なものですから、それを愛しむ気持ちは誰にでもあるものだと思います。
しかし、立場とシーンによっては「宝石を愛する」ことより優先すべきことがあります。そこで宝石を全くあきらめるか、許される範囲で生かそうとするか、それを含めてどういったファッションをするか、それこそがビジネスのファッションセンス=ビジネスセンスだと考えております。
どの範囲が許されるかは、業界・会社・顧客など環境によって違うので、色々な解があるでしょう。私どもが経験した業界・会社・顧客(おそらく一般的な環境)では、0.1カラットが限界という印象があります。この記事は、本物の宝石を着用することによる精神面のメリットを生かす立場で考えました。精神的な価値もジュエリーの大切な価値の1つだと考えております。
絶対的な最高ではなく、その環境での最適を目指すのが真のリーダー、と私どもは考えております。
by ANOTHER-YOUスタッフ (2014-05-11 23:35) 

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