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スーツにふさわしい季節感のあるジュエリーとは [ビジネスシーンでのジュエリー]

先のコラム「ビジネスシーンのジュエリーに季節感を」では、季節を意識した日本人らしいジュエリーの使いこなしのメリット・デメリットを考えてみました。今回は、スーツにふさわしい季節感のあるジュエリーとはどのようなものか、具体的に考えてみたいと思います。

洋服で季節感を出す方法として一般的になされていることは、

  • 春夏は麻や木綿、秋冬はウールというように素材を変える
  • 春夏は透明感のあるカラー、秋冬は深みのある色というように色を変える(主にトーン)

でしょう。着物では、これに加えて

  • 季節によって柄(モチーフ)を変える

ということも行うそうです。以上の3点を順にビジネスシーンのジュエリーに当てはめて考えてみます。

1.素材

ジュエリーとは、貴金属(金、銀、プラチナ類)と天然あるいは人工の宝石素材のみを使用したものをいいます。従って、これ以外の素材を使用したらジュエリーではなくなってしまいます(使用素材を限定しないものをアクセサリーといいます)。最近のアクセサリーは軽い・手入れがしやすいなど非常に魅力的ではありますが、質を求められるビジネスシーンでは(特に重要な場面になればなるほど)ジュエリーの方がふさわしいでしょう。

では、洋服で素材を変える理由はなんでしょうか。着ている人はもちろんのこと、それを見ている人にも心地よさを提供するためではないでしょうか。周りの人にとっては、春夏は涼しさ、秋冬は暖かさを見ただけで感じられることが大切でしょう。であるならば、例えば春夏のジュエリーは透かし(金属のない部分を作ること)の入ったもの、秋冬のジュエリーはキルティングのようにぷっくりした形など、与えるイメージを意識して選択すれば、より季節感のあるものとなるでしょう。

2.色

先ほども述べましたように、ジュエリーには貴金属(金、銀、プラチナ類)と天然あるいは人工の宝石のみ使用します。貴金属で季節感を表現するならば、春夏はプラチナ・ホワイトゴールド、秋冬はイエローゴールド・ピンクゴールドなどを使用する方法があります。しかし、ビジネスシーンで使用するジュエリーは、デザインがシンプルで宝石は少なく貴金属がほとんどを占めるものが多いもの。そのため、貴金属の色は非常に重要なポイントになります。またビジネスシーンでのジュエリーは、その人に馴染んでいないとってつけたイメージだと逆効果になりかねません。従って、季節感よりも肌の色との相性を優先すべきでしょう。

では、色のバリエーションが豊富な宝石なら季節感を表現できるでしょうか。残念ながら、こちらも難しいと思います。なぜなら、大きな石を使ったり小さい石をたくさん並べたジュエリーは自分の力を誇示するイメージが強くなり、ビジネスシーンでは場違いになりやすいからです。かといって小さい石を2・3個ですと、色が分かりにくいケースがほとんどです。そこからさらに季節感を出すとなると、至難の業でしょう。 

3.モチーフ

桜を見れば春、紅葉ならば秋を連想するように日本人の多くはなっているようです。 従って季節にあったモチーフのジュエリーを身につければ、簡単に季節感を表現できるでしょう。しかし、伝統的な日本の技法で作られたジュエリーにはリアルに描写しているものが多く、その表現の細かさは魅力の1つですが、残念ながらスーツには馴染みにくいでしょう。ビジネスシーンで使用するなら、やはりもう少し抽象化・単純化したデザインでなければ他とのバランスがとれません。

植物や動物(昆虫も含む)であれば西洋的なデザインのジュエリーを多く見かけます。シャネルのアイコン「カメリア」は椿ですし、梅のように5枚の丸い花びらのついた花や楓や蝶やとんぼの形をした西洋的なデザインのジュエリーも多く見かけます(着物の季節感でいえば、椿・梅は冬、楓は春秋、蝶は春、とんぼは夏です)。しかし、これらのジュエリーを身につけるときは西洋的な美意識で見るため、季節が意識されることはめったにないと思います。

では、どうしたらビジネスのジュエリーに日本的な季節感を加えることができるのでしょうか。日本的な美意識を表しながらシンプルなデザインのものに、霞、流水、月、雪などの自然文様があります。これならば、ビジネスシーンでも比較的合わせやすいはずです。しかも、自然文様には代表的な季節がありますが、通年使用されることも多いのです(霞は春、流水は夏、月は秋、雪は冬と夏に向く文様とされていますが、いずれも通年使用できます)。このことを生かして2つの使用方法があります。

1つは、自然文様のジュエリーを単体で使用する方法です。この場合、自然文様が季節感を表すことになり、非常に簡単な方法です。もう1つは、植物や動物モチーフのジュエリーと併用する方法です。この場合、植物や動物モチーフが季節感を表します。自然文様は日本的な情景を連想させるためのツールなので、季節にとらわれる必要はありません。例えば、春には耳元には蝶のピアスと襟元に霞をデザインしたブローチ、秋には楓モチーフのピアスと流水モチーフのネックレスとを組み合わせるなどです。組み合わせ方は着物の柄の本などを見て考えると面白いですし、それによって日本的美意識を磨くこともできます。

雪輪

なお自然文様をジュエリーに取り入れるなら、ブローチが一番入りやすいと思います。 自然文様はそれなりの大きさがあったほうが空間的広がりを感じやすく、日本的なイメージが演出しやすいからです。また、月は三日月より満月、雪はリアルな結晶よりも六角形の雪の結晶を円形に表した雪輪の方が日本的なイメージが強くなるので、小さなアイテムに取り入れるときは上手く利用したいものです。

4.まとめ

ビジネスシーンで季節感のあるジュエリーを身につけて、質の高いイメージを作り出すにはどうすればよいかを考えました。ビジネスシーンのジュエリーは非常に制約が多いので、ジュエリーで季節感を出すことはなかなか難しいことも事実です。しかし、その難しさをどう克服するか考えていく過程で、季節に対する感覚が研ぎ澄まされて人としての余裕が生まれたり、日本的な文化に対する興味が深まったりと、内面から変わる可能性があります。そのような上質な内面は、ビジネス上も大きな資産となることでしょう。さらに、その難しさを克服し季節感のあるジュエリーを上手く使うことが出来れば、仕事に対する姿勢やセンスをアピールできるでしょう。ビジネスシーンにおけるファッションとは、「その仕事にふさわしいセンスがあることを表現する手段」なのですから。

しかし、ビジネスシーンで使える季節感のあるジュエリーはほとんど市販されていません。それどころか、責任あるポジションで働いている女性がビジネスシーンで使えるジュエリーすら少ないと感じます。当ショップでは、季節感のあるジュエリーを含めビジネスシーンで使えるジュエリーを製作し、ジュエリーコーディネーターとしてご提案してまいります(ただいま開店準備中です)。

★ 関連コラム
 ・ビジネスシーンのジュエリーに季節感を
 ・ビジネスでのファッションは仕事のセンス

 ・ビジネスで使うジュエリーを戦略的に揃える
 ・ビジネスシーン・ジュエリーのコラム一覧

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